いよいよ新しい抗がん剤投与の日。最初に先生の診察を受けた。
相変わらず栄養状態は良くないこと。
これから行う抗がん剤は85%くらい(私がざっくり覚えてる数字)の患者さんに効果が出てるから希望を持てること。
がんが小さくなる人も居るし、最初だけの人もいる。もしかすると残り15%(効果が無い)に入ることもあることの説明を受けた。
体力が落ちている話から「お二人で暮らしてますか?お子さんは?」と聞かれた。
急に聞かれてどう答えたかよく覚えてないけど、息子とはあまり仲が良くないと伝わったらしい。
否定はしなかった。親も子もお互いの心の中には喧嘩の後のモヤモヤある。
夫が「たまにしか来ないんですよ」と言った。
先生がどんな気持ちで聞いたのかはよくわからない。
夫の「辛くないですよ!」に驚いた!
チャンスなので「息子は薬があまり効かないようなら辛い治療をしない方法もあるんじゃないかって言うんです。」と私が切り出した。
先生:あぁー。やらなければ現状を変えることは出来ないし、このままで(腫瘍や腹水が)良くなる事は無いわけで・・・。〇〇さん、そんなに辛いですか?
夫:いや、辛くないですよ!
私:えっ?辛くないの?
先生:そうだよね。気分が悪いとかだるいとか食欲が無いとかはあるけど、辛いって程じゃないよね?
夫:はい! 動かなくて済むから動かなくなっちゃって。
衝撃!!
テレビでもネットでも、抗がん剤治療は辛いって聞くよね?
夫も「だるい」とか「飯が食えない」とか「こんな状態ならやめようか?」なんて言うし。私も家族も辛いものなんだとばっかり思ってた。
それなら毎日コタツで横になってる夫はいったい何?
今は副作用のコントロールが出来るようになって、日常生活と療養の両立が出来るようになってるらしい。
何だよ! もー!!(>_<)
病院からの帰り、杖を持つ夫に「辛く無いなら動かないと歩けなくなっちゃうよ!」と釘を刺した。(主にイスから立ち上がる時に使う)
きうい
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