Aさんの答えは「全然いいよ！」でした。身の上話を聞くことに・・。

会社の上司Aさんに予期せぬメモをもらい困惑しながら電話。そしてドライブ。正直言って困った感のまま。心はプンプンでした。

ドライブの帰り、夕方の景色を見ながら「お付き合いはできない！」ときっぱり告げました。

美人でもないしオシャレでもない私ですが、男性の多い会社ですし、外注さんなどからもお誘いがあったりして「別にAさんじゃなくても！」とプンプンでそう思いました。

ところが、Aさんの返事と身の上話を聞いて心がジーンとしてしまいました。

Aさんの返事は「全然いいよ！」そして身の上話に。

俺は〇〇さんと話すと楽しいし、飯食うだけで十分だよ。だから彼女になってくれなくても全然いいよ。
こうやって飯を食ったりするだけでいいと思ってる。もし〇〇さんに好きな人ができたら遠慮なく断っていいよ。

そして彼の話が続きます。

俺が離婚してるの知ってるよね？子供2人いたんだけど裁判で負けて1人になっちゃったんだよ。やっぱり寂しいんだよね。
1人になってやることなくて。誰か飯でも食いに行く人がいれば少しは気が休まると思って○○さんを誘ったんだよ。

Aさんの離婚の話は噂で聞いています。奥さんが子供を置いて違う男の人と駆け落ち。残された二人の子供をしばらく面倒見てたけど、離婚して奥さんが引き取る事になったって。

子供は渡したく無かったけど、裁判所で子供が小さいから母親が引き取った方がいいって言われて、渡したんだよ。

全然会えないんですか?

そうなんだよ。遠くにいるからね。

それじゃ寂しいですよね。

夕焼けを見ながら身の上話はもうちょっと続きました。

休みの日はやることがなくて暇だから、こうやって時々一緒に飯でも食ってくれれば、それで充分なんだよ。それ以上の事は求めてないから大丈夫。

それでも、もし〇〇さんが他の人と結婚して離婚でもしたら、子供を連れて俺のところに来てくれてもいいけどさ！その時は歓迎するよ！

と照れ笑い。

そんなことを言われると、なんだか可哀想になってしまいました。

同情ですね。その後、時々誘われて食事に行くようになって・・。

何回か行くうちに、「んんっ？変だな？」私の聞き間違い？記憶違い？という事が出てきました。

そうです。嘘つきだったんです。

きうい

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