先日、時々サウナで話をする女性との会話で「表に出さないだけで誰でも悩みがあるんだなぁ。」と思いました。家族の事、体の事・・いろいろ。
その方は若い頃に旦那さんとお店を開店し、必死に働いて商売を軌道に乗せ、大きくした人です。
周りから見たら事業に成功し幸せそのもの。商売では大変だったと思いますが、それ以外は順風満帆だったイメージです。
子供に寂しい思いをさせたくないと頑張ったそうです。
その方には3人のお子さんがいます。
お店は学校が休みの時が忙しいし夜遅くまで営業なので、さみしい思いをさせたら可哀想だと思ったそうです。忙しい仕事の中でも、学校の行事、町内の行事、習い事、出来る限り参加させていたそうです。
そして、それに伴う役員やお手伝いも出来る限り協力。出られない事には会計を引き受けたそうです。忙しい毎日で目が回るほど。子供に寂しい思いをさせたくない一心で頑張ったと。
そして「高校生になってちょっとグレちゃって。先生に呼び出されてね・・」と遠くを見ながら話します。
「いい親にダメ子が育つと言うんですよ。」
お子さんの状況に対して今までやってきたことを説明したら、先生に
「お母さん、いい親にダメ子が育つと言うんですよ!」
と言われたそうです。
「かわいそうだと思って必死にやってきたのにね。しばらくは毎日泣いてたのよ。」と今度は下を向いて話します。
きちんとした彼女の事だから、ハードな仕事と家事と育児、母親はこうあるべきという概念にとらわれてひたすら頑張ったんでしょう。子供の為に頑張る「いい親」でした。
私の場合、世間の目を気にし過ぎたのかも。
そういう私も、子育てを反省しています。
私も「いい親」になりたかったのかも知れません。自分が「子供がかわいそう」と言われるのが嫌だったのかも。
実際に「最低3歳までは親が見てやらなきゃだめだよ」なんて言われたこともありましたから。
結局は世間の目を気にし過ぎたんだと思います。(>_<)
(うちはグレてはいませんが、子育てに反省があるので・・・)
その方が悩んでる頃に、一緒にバス旅行に行ったことがあります。ずっと隣に座って話をしていたんですが、明るくてお子さんたちの事で悩んでるなんて全然気づきませんでした。今だから話せるんでしょうけどね。(今はみんな仲良しだそうです。)
「誰でも悩みがあるんだなぁ。」そう思った出来事でした。
きうい
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