いよいよ診察の日がやって来た。
お世話をするのは一ヶ月でまだそんなに辛くないけど入院してくれるとホッとする。
具合の悪い時はどうしようってハラハラするし、介護してるのに威張られるのも嫌だし。
当日、以前より早く起きて準備し車を温めて出発。今度は鍵をバッグに入れたのをちゃんと確認した。
採尿は男子トイレに入ったけど1人ではできなくて私が手伝った。
湯たんぽで手を温めおいたので採血は1度で成功。良かった。
いよいよ診察。
夫から「入院させてもらいたい」って言うはずだったけど、なかなか言い出さないので待ちきれず私から言ってしまった。
食事量が少なくずっと寝てる日があって昏睡状態になるんじゃないかと心配。呼吸が苦しそうなときもあるし下痢もちょこちょこするって説明。
食事量もそれだけ食べられれば良い方です。何日も食べられない人も多いですから。
見た感じではまだ体力が有りそうですし、痛みも無いし腹水も前みたいにはち切れそうじゃないし。
えぇ~?!これでいい方なんだ。こんなにガリガリで手足も動かないのに?オムツしてるのに?
すかさず夫は「腹が小さくなったんですよ」って見せる。
妙に元気で驚く(*_*)
入院して何の治療をするかって話になっちゃいます。
歩けないとか寝ているとかで皆さんが入院してたら、もっと重症の患者さんが入院できなくなっちゃいますから。
○○さんは介護保険の申請をした方がいいですね。
入院したいなんて・・恥ずかしくなった。
言われてみれば確かに。。
「入院しますか?」って言われた時から見ると腹水が急激に増えてるって事はない。
当時は一ヶ月でパンパンだったから「入院レベル」だったんだね。
あの時入院しても腹水が増えなくなれば退院してたんだ(-_-;)
足が動かない、トイレに行けない、お風呂に入れない、息が苦しい、体力が無い。これって在宅介護なんだ。
確かに老々介護でも皆さん頑張ってる。
先生は「奥さんの介護が足りないとかじゃないですよ。でもここは地域の人たちが検査したり手術する病院ですからね。」と。
「一度緩和ケア外来を受診しておくといいですね。」と予約をすすめてくれた。
抗がん剤は予定通り。ただ、今度は白血球がかなり増えたらしく翌日の注射は中止。翌週に白血球の検査だけ受ける事になった。
入院したいなんて・・ちょっと恥ずかしくなった。
点滴室に夫を預け、市役所に向かった。
つづきます。
きうい
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