抗がん剤点滴の日、いつもと同じ状況と思って診察を受けた。
創造に反して「腫瘍マーカーの数値が上がってしまった。」と先生から告げられた。
少しづつ下がって来てたのに。
夫は残念そう。ビックリした顔で先生を見ている。
先生がPC画面を見せてくれた。
腫瘍マーカーは確かに上がってしまった。
先生:腎臓と肝臓の数値も悪くなってるんですよ。これ(腎臓)は最初からなんでいいでしょう。
黄疸の数値も受けられないほどじゃないし。今日受けられますよ。やりましょう。
黄疸って言葉にちょっと不安がよぎった。
夫は何も言わない。
以前から「先生の言う通りにする」って言ってたので、私が「はい」って答えた。
私としては流れに任せる感じだから、先生と夫がやるって言うなら面倒を見るよ。
点滴することが決まり、翌日の皮下注射と次回の抗がん剤の予約を入れた。
珍しく先生の方から「腹水はどうですか?」って聞かれた。
夫はさっきの驚いた表情のまま返事もしない。
私:徐々に増えてますよ。
上着の裾を上げるとズボンのゴムが結んであるのが見える。
私:前(抜く前)はここまで膨らんでましたから、ゴムにもまだ余裕があります。
先生:結構溜まってますねー。
前回(前回の診察)と比べるとシワが無いですよね?溜まってますね。足は?
私:浮腫んでますよ。
先生:どうにも苦しくなったら、カートなり、抜くなりしましょう。
抜けば楽になることはわかってますからね。
私:我慢強いんで、かなり酷くならないと言い出さないと思います。
その時はお願いします。
先生:私が居ない日でもほかの先生が処置してくれますから大丈夫です。
夫は何も言わないまま。
自分のことなんだから病状を説明すれば良いのに。
続きます。
きうい
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