お姉さんの病院の送迎。車の中での会話。
義姉:もう落ち着いてきた?
私:落ち着いてきました。ただ、今でもあの治療方法で良かったのかって思うんです。最後まで治るって信じてたから。
義姉:良かったんじゃないの。あの子は命に執着してなかったからね。いつ死んでも良いって言ってたよ。
私:いえいえ、すごい執着してたんですよ。治った後にやることを決めてて。車も車検を受けておけって。舌癌をやってるんだから胃の調子が悪かったらすぐ病院に行けば良かったのに。何度も言ったんですけどね。
義姉:そうだよね。ちゃんと検査してれば良かったのにねぇ。でもさぁ、本人の希望でそうなったんだからいいんだよ。本人もそう思ってるよ。
私:先生がオプジーボが受けられるって言うんで体力が無くなるまで抗がん剤をやって。それを断る勇気も無かったんですけどね。でも他の病院で診てもらったら違う治療法もあったのかなって。
家に帰って「病院も介護も、お父さんの思い通りにしたんだから仕方がないよね。」って遺影に話した。
再発してから1年。先生の説明で治ると信じていたから、セカンドオピニオンも無理だったし。すでに体力も無かったし。
次にオプジーボが受けられるなら介護タクシーを使っても良かった。でも先生は次って言わなかったし。次に受けたいって言ったら受けられたんだろうか?
毎朝仏壇に手を合わせる時にそんなことが浮かぶ。
最近、YouTubeでビートルズの「レット・イット・ビー」を聞いている。
和訳は昔調べたことがあってなんとなく知っていた。仕事の帰りにラジオから流れてきた時、なんとなく「成り行きに任せよう」って気持ちになった。
娘に「なんでそんな悲しい曲聴いてるの? 家、ついていってイイですか。みたい。」なんて言われちゃって^^; あ~。
あとで「成り行きに任せる」って、遺言書の検認のことだと気づいた。
私だっていろいろ不安なんだよ(-_-;)
きうい
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