入院した翌日。
先生が説明してくれると夫からLINEが来た。
仕事が終わった後でもいいと言うので夜になってしまった。
病室に入ると元気の無い夫。
夫:やっぱり悪性だそうだ。肺も悪いらしい。
私:肺がんだったらもっと息が苦しかったりするんじゃない?でもちょっと声がかすれてるような気もするなぁ。あっ、それは肺じゃないか。先生に聞いてみるよ。
声は肺に関係ないよね。余計な事を行ってしまった。
本当に肺にまで転移してるならかなり重症。胃がんと肺がん。今後どうなってしまうんだろうと不安が募る。本人はもっと不安だよ。
7時過ぎに着いたけれど、先生は嫌な顔もせずに副担当の先生と一緒に病室に来てくれた。胃カメラの写真を見せてくれて
先生:潰瘍はこれです。やはり悪性でした。胃がんですね。
初期ではありませんが充分闘える範囲です。外科の先生と相談して手術をしようと思います。(もっと詳しく説明してくれましたが要約しました)
夫は「やはり」って言う感じで下を向いています。
私:ステージで言うとどのくらいですか?
先生:2から3ですね。4になりますとちょっと進行していますが、このくらいなら闘えます。外科の先生と相談しますが、その前に大腸の検査をしたいと思います。
私:肺にも転移してるんですか?
先生:肺ですか?いえ、肺はまだ大丈夫だと思います。
ほっとした。
がん保険があって良かった!
私:良かった。肺は大丈夫じゃん。
夫:そうだな。
がんって怖いよね。お気楽な夫もテレビも見ないで不安と戦ってるんでしょう。
悪性と聞いた時に肺も悪いと勘違いしたらしい。
夫:やっぱりがんだったな。
私:もっと早くお医者さんに行ってたら良かったかもね。
夫:失敗した。自業自得だ。
私:でも、手術が出来るんじゃ良かったじゃん。吐血したから判明したよ。しなかったら手遅れだったかもしれない。
夫:うん。本当にがん保険があって良かったよ。無かったら金の心配もしなくちゃならなかった。
私:そうね。
覚悟は出来ていた感じで、しきりに「がん保険を解約しなくて良かった」と言います。
確かに、気持ちの支えにもなるよね。
翌日、病院に行くとまたしょんぼりしている。
夫:それがさぁ、今度は大腸がんなんだよ。大腸がんの疑いがあるらしい。
と大腸の内視鏡検査の同意書を見せた。
続きます。
きうい
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>きういさんへ
胃の方は、ステージがまだ早くてよかったですね。
大腸の方も、胃のお蔭で検査に至ったと考える事も出来ます。
きっと、頑張れると思います。