夫がお風呂に入る日。
仕事から帰って「今日はお風呂の日だよ。8時半ね!」と声を掛けると
「あ~、覚えてたか。」と残念そう。
一番辛い行事だもんね。
食事の片付けが終わってお風呂の用意をしていたら
夫:もういい?
私:用意できたよ。どうしたん?いつもなら30分は動かないのに。
夫は補助具に掴まりすすっと立ち上がって、壁を伝いながらすすっとお風呂まで歩いた。
えぇ~!!びっくり!どうしちゃったんだろ?
夫:今日はさぁ、トイレ行くときもすっと立てたんだよ。歩けないと思ってちゃダメなんだな。いよいよ抗がん剤が効いてきたか。
76歳ついにがんに打ち勝ったか!
すごい。執念だね(^_^;) ビックリだよ!!
洗いながら
私:この前のヘルパーさんは女性でしょ?幾つくらいの人?
夫:女の人だよ。そうさなぁ、俺と同じくらいかな?
私:うっそ~ お父さんもうすぐ77歳だよ!?
ちょっと笑っちゃった。
だって自分がお爺さんだって思ってないんだもん。
今なんて頬が痩けちゃって頭がツルツルで90過ぎのお爺さんに見えるよ。
可哀想だから言わないけど。
私:利用者さんを乗せて車を運転するのに77歳は無いと思うよ?
介助も必要だし、何かあったら大変だもの。
私は60代と想像。それでも77歳よりずいぶん若い^^;
私:あれあれ?もしかすると若い人でルンルンだったんじゃない?美人だったりして?
それで元気が出て動けるようになったんじゃないのぉ?
夫:この調子で行けば、もうすぐひとりでお風呂に入れるようになるよ。
つまんねー!なんか反応してよ。
でも喧嘩になるよりいい(^O^)
私:そうなると助かるよ。体は洗ってあげるからね。
ベッドに入って「明日が楽しみだ」って嬉しそう。
が、翌日の夜はまたぐったり。
う~ん(-_-;)
きうい
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